はじまりは・・・

2012年の秋も深まったある日、二人の女性のたわいのない茶飲み話から始まった、無謀ともいえる夢物語でした。

当初は、空き店舗があるので倉庫に利用して良いとのことで、年末から倉庫として利用することになりましたが、カラオケ機材やソファーなどがそのままになっており高級カラオケスナックそのものです。 JHMAの事務所、セミナー会場、工房として使用するには夜の雰囲気が強すぎます。そこで改装プロジェクトがスタートしました。

みんなでつくろうガンガンプロジェクトPart1

2013年3月10日、改装プロジェクトへ参加登録された有志が集まり、第1回目のミーティングが開催されました。しかし「改装資金に難がある」、「協会のあるべき姿は何なのか?」等々の疑問が噴出し、この場は流会となりました。
第2回目のミーティングはおやびん(理事長)も参加され、4月4日に開催されました。
この場でおやびんより、資金面では神奈川建築職人会様より全面的にバックアップ頂けるとのお言葉をいただきました。 これを受け、協会に集う会員の皆様の拠点作りとして改装プロジェクトのゴーサインが出され、翌4月5日から会員の無償ボランティアによる解体作業が開始されました。まだ使えるものを壊す…という罪悪感が残ります。
プロジェクト名は 「みんなで作ろう ガンガンプロジェクト」リーダーは、もちろんmontaさん。 数日後には 「ガンプロ」 という略称が使われ始めました。

天井か床か? これが問題だ!

「暗い」、「天井が低い」、「換気が悪い」。 これを克服する戦いが始まりました。
最大の難関は「如何に天井高を高くするか」でした。当初は天井板を剥がし、スケルトン構造を予定していました。 しかし点検の結果、内部はとてもお見せ出来るような作りではないことが判明。そこで急遽30センチ厚のコンクリート床を剥がす事によって床を下げ、天井高を高くする方法に方針転換です。これが「ガンプロ」最大の難関でした。ミニユンボがプロのボランティアの手でフル稼働、丸1日かけてコンクリートの残骸の山ができました。何とダンプトラック8台分の量。出入り口が狭いためバケツリレーでの運び出しとなり、参加頂いた方々から「重―い!」という悲鳴があがりました。 その後新たに10センチ厚のコンクリートが打たれ、この結果、天井高を20センチ高くすることができました。
暗さと換気の問題は、閉ざされていた窓を再利用することで解決。 これは電気配線をお願いした電気設備店の方からのアドバイスでした。出窓枠はドアに使われていた枠材を再利用。

♪この~木、何の木、気になる木♪

「ガンプロ」開始から2ヶ月、小林理事長の技術指導の下、巾木・腰板・見切り・廻り縁の制作及び取り付けが完了し、ステイン塗装でお化粧。入口は既存のマホガニーの彫刻ドアは残し、内側にガラス引き戸を付けます。スナック時代のドアをカット&ペーストし、ガラス部分を多くした「ハメ殺し壁」の誕生です。

「コミュニティー工房 クリエ」

5月26日、「ガンプロ」メンバーから募集していた活動拠点としての名称が決まりました。
多くの方に支持を頂いた「コミュニティー工房 クリエ」が採用され、JHMAの拠点の名となります。
(クリエの由来:英語create=創造する・作りだす。
仏語créer=創造する、からの造語)